試験管ベビーの稽古場日記

試験管ベビーのメンバーが稽古場の様子や自分の日常をご紹介。

“試験管ベビーの稽古場日記”

ホームレスの家①

代表です!

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タイホしたい!の後説したのでホームレスホームの方もしないとなんか不平等な気がしてきたんで。笑

 

そもそも今回は

一つの舞台セットで全く違う二つの話

というコンセプトでした。

そこに多少なりとリンクする部分があった方がいいと制作サイドから言われ、パラレルワールドといいますか、同一人物出るとか、時間軸が違うとか、色んな取り方できるように構えました。両方観てくれる人にサービスをしないと試験管じゃないということで。

 

公園というセットでホームレスを扱う作品は前から考えていたのでそんなに難しいことではなかったです。故吉森治の代表作

「今日のバイト、新郎の叔父」

でルシファーさんは登場していて、いつかルシファーさんをまた出そうと思っていたので。

お客様には直接関係ないことですが吉森が亡くなって一年。吉森を知らないメンバーも入ってきた。吉森治にはできなかったルシファーさんを作ろうと、それを手向けに新しい試験管ベビーになっていこうという思いもあり、ルシファーさんメインの話に。

だから、ルシファーさんのセリフ量は半端ない。吉森なら覚えられない笑。

 

誰でも面倒な大人や理不尽なヤンキーに会ったことがあると思って書いたけど、育ちの良い方は会ってないので、説教臭く聞こえる部分もあったかも知れませんね。

クソみたいな上司と学のないヤンキーはたまに熱く正論を言う時があるのです。笑

 

だからといって弱者性善説を書いてはいません。社会的弱者が善い人とは限らないし、運も努力も足りなかった人の方が多いと思ってます。しかし、社会的弱者の声が届かない世の中はよろしくないと思っているし、僕らがいる小劇場界はマイナーもいいとこマイナーなので社会的弱者の側に立って発信するのは当然だと思います。(まあ、人それぞれだけど)

 

ルシファーさんはたまたまマトモなことを言ったり、偶然心の琴線に触れることを言うけど、ルシファーさんに言われる前から自分でわかっていることを言われただけで、タイミングとかホームレスという思っても見なかった人から言われることで気づいていくのだと思います。

きっとルシファーさんはあのまま、偏屈なまま生きていくんだと思います。

 

福祉課の役に関しては勉強したので補足しておくと、市役所の社会福祉課と生活保護課と設定上合わせてあります。小さな町役場では課は同じでも係は違ったりしますがそこはドラマなんで一緒にしてます。

宇野えみりの役は社会福祉士、精神福祉士などの資格を持つかなりインテリ設定。上司役の僕は社会福祉士しか持ってない設定。

とにかくこのお仕事をされてる方はきっとルシファーさん以上に面倒な人や言うことを聞かない人たちを毎日相手にしてるんだと思うとすごいなーと思います。

ちゃんと調べて書いてるんですよ。

 

なんか真面目に書いてしまいましたが面白いことを言うには面白くない真面目な下地作りが必要でココしっかりしとかないとふざけたりできないんです。

 

本題のネタができていく過程は②で!