代表です。
タイトルは元々、ホームレスの家だったのですが制作サイドの意向により語呂がいいホームレスホームになったことから。せめてもの供養に。笑
さあ、順にいきましょう。
導入は女子高生三人組。
いち早くできていた仮台本では一人だった。
女子高生を使ってホームレスへの偏見を明確にする。ルシファーさんの立場とか自由さをまず知ってもらうという流れでしたが…
これが時間がかかった。
簡単そうに書かれた台本はそこにあっても、演じるのは難しいということ。
役者は無意識にカッコよくあろうと可愛くあろうとするもので、ブサイクでやろうとか汚らしくやろうとするのは芸人ぽい考え方なのかもしれない。
「普通にやればいいから」
と言えば普通の状態はブスだと言っているようなもんだし、このシーンではブスが正解なので
「今、良かった。すごいブスだった。」
と言っても本人たちは素直に喜べないどころか、そんなつもりでやってないのに!と傷つきそうだから世の演出家たちはどうやってやってるのか気になる。
人を傷つけない笑いの時代に演出家は翻弄されるのでした。そういう意味で時間かかった。笑
ダンスはTikTokでよくあるダンスをそのままに。
彼女たちに調べさせ演出がコレとコレを組み合わせてって感じ。それを秋音はさらに下手くそにやってというオーダー。
エンディングのダンスは女子高生たちのさらに簡素化したバージョン。
「徒党を組んで踊るやつらは大体ブス!
かわいい娘は一人でやる!」
失礼ながら、本当に思ったし、一般の人もそう思っているんじゃないかと。
スタートのルシファーさんはまだ名前も出ないのでどこか浮世離れした、国籍すら不明な、ちょっと予言めいたことも言う、神様にも似た感じにしたかった。
そんな人なのに手のひら返して仲良くしようとする女子高生の無敵さも表現したかった。
ルシファーさんの衣装はカラフルで構造もおかしくてチグハグで、でも本人は着こなしている。そんな無茶なオーダーに衣装チームが答えてくれました。
舞台だし、主役なので、汚れは最小限に抑えてもらいました。小道具のどうやってつながっているのかわからない空き缶も量は欲しいけど綺麗でつぶれてない状態がいいとオーダーしました。
そうやって各セクションがそれぞれ仕事するのが試験管ベビーです。他もそうだと思うけど。
③に続く!