代表です。というわけで
附子(ぶす)
です。
タイトルを見て、わからない人は全くわからない。知ってる人の多くはこの作品が教科書に載っていたようだ。
附子(ブス)という作品にウチの可愛いドコロ二人を持っていくのは決めていた。棒縛と対にしたいイメージ。が、かなり笑いのセンスを問われる内容で時間がかかった。
講談師は鞍本里都
主人は僕ですわ。三本の柱以外、主人は僕です。
歌舞伎の方を奈々に任せ、狂言の方は僕がまとめましょう、と。
太郎冠者、宇野えみり
次郎冠者、森本夏代
主人と使用人というより、親子みたいな構図になってしまったがまぁいいや。
お芝居で不貞腐れてる二人
大体、稽古場ではどちらかが不貞腐れている笑
主人がいなくなったのをいいことにダラダラする二人。こういうところで細かくかわいいを演出しているのは講談師の里都。
附子という毒があるから近づくなよ。
毒を吸わなきゃいいんじゃん!ハハハ!
写真が多いのはこの二人だからか?他の作品の倍くらいある。笑
まあ、撮る方もかわいい子の方がいいもんね。
んで、あおげあおげ!
この天丼(繰り返し)が狂言「附子」の一番面白いところ。なんだけど、なかなか面白くやれなくて、不貞腐れる、稽古する、不貞腐れるを繰り返した笑
附子が羊羹だとわかって食べに行く太郎。まだ知らない次郎は必死で止めようとする。
本番後説でも言ってたけど、リアル羊羹は喉に詰まって危ないとわかり、ゼリーに。葡萄ゼリーなんだけど、めっちゃ匂いするんだよね。最前列のお客様はいい匂いしたハズ。
掛け軸。ざらりざらり
本物の掛け軸は破れない(下地が布みたいだから)とわかり、プリントです。特に意味はないけど、前半が輝虎配膳だったので虎の絵にしてあります。
この壺も割っちゃおう。
せーので落とすよ!
ぐわらり、ちーん
この辺り、本物の狂言は不条理過ぎて、僕は本物観たら、静かな客席からツッコミ入れると思う。
実際の狂言では全部パントマイムで表現される。掛け軸も破ってくれないし、壺も割ってくれない。棒縛の棒と紐は本物の狂言でも出すのだから出せばいいのにと普通に思うところ。
二人が嘘泣きしてるところに帰ってくる主人
様々悪いことして、附子を食べて死のうと思ったけど死ねませーん!
そりゃ、毒ってのは嘘で羊羹だから。
最後は主人も泣いて終わり。
とても良くできた話。
これが700年前からあるってことを考えると感心してしまって笑えないのと、これを700年受け継いできた、そして今後も、となるともう、笑っていいのかわからなくなるのでした。
いや、すごいリスペクトしてますよ?マジで。
ということで、三本の柱に続く!